最近本屋で見つけてかなりやられた本が何冊かある。
奈良の法隆寺や薬師寺の改修で有名な(僕は本読むまで知らなかったけど)今は亡き、最後の宮大工、西岡常一の著書だ。
飛鳥時代に建てられた法隆寺がなぜに1000年以上も大きな改修もなしに立っていられるのか、その理由を熱く語っているのがほとんどの内容なのだけど、これがやばい。
何がやばいって、「人と違う考え方」をとか「新しい視点からの考え方」をなんてことはこれっぽっちも言ってない。
あたりまえの事をなまけず、丁寧に、時間を惜しまず、途中で投げ出すことなく続けることがベストであるという。
その道の先にはまさに究極の技が生まれ、究極の建造物が生まれる。
中でも大工道具、刃物の話に興奮する。
良質な鉄をじっくり時間をかけて刀鍛冶が鍛え、造った刃を究極の技を持った職人が研ぐと、別次元の刃物ができあがるらしい。
「最近の電ノコみたいに押し切るのと違いまっせ。細胞と細胞の間をスカッと切るんですわ。」ときた。
マジやばい!!!
最初に読んだのが、単行本の「木のいのち木のこころ」。
そして今読んでるのが「木に学べ」。
もし僕があと15若かったら、あやうく弟子入りしに奈良に行ってるところです(笑)
ぜひ!
夏平
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