先ほど戻りました。
また転んで、今度は左手をやった、なんていうんでないので、ご安心を。
「二子多摩川」の川を渡った「溝ノ口」に下の娘を迎えにいってきた。
塾の模試会場で具合を悪くしたらしい。
病気という病気をしないが、ただ一つ、「乗り物酔い」だけが彼女の弱点なのだ。
母親はどうしても動けない事情があり、ナツヘイは休みだから、開けたばかりの店に「台風の中・・・」と張り紙をして出た。
こんな台風の日に来てくださるお客様こそ大事なお客様だけれど、長い経験から、こんな日に見事にお客様がいらっしゃらないこともまた事実。「3時には戻れる」と腹をくくった。
会場についてみると、事務室の簡易ベッドに寝かされており、すやすや寝てるようだった。
声をかけると、むっくり起き上がったが、白い顔をしている。本当に調子が悪いのだ。
担当の人に礼を言って会場を後にしたが、迫ってる台風はどうしたのか、駅までの道がえらく蒸した。彼女のカバンと傘も持ったワタシはだらだら汗をかいた。
少し時間はかかっても、半蔵門線にそのまま乗り継いだ方が彼女には楽だろう。ワタシの膝に乗せたカバンを枕にして彼女は眠っている。眠っているだけでこちらは安心する。
ふと見ると前の車両でパタパタ動くものがある。
チョウだ。
黒い大きなアゲハチョウだ。
その車両にいる人たちも困惑気にチョウの動きを追ってるが、一体どこから紛れ込んだのか。
次の駅で乗り換えるため、娘に声をかけた。チョウの話をすると、そちらに目をやり小さく笑った。
で、ワタシが何故こんな長い話をしているか。
不思議な事に店に戻ってきてみると店の前に先ほど見たのとそっくりなチョウがいる。
いるというより歩道で羽を広げているのだ。
地下鉄の中でチョウを見たのも不思議な経験だったけど、それとそっくりのチョウを同じ日に見るのもまた不思議な気分にさせる。
キ
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