おととい(6/19)の話だ。
LARGO_GARDENの写真が決まらなくて、何度か遊歩道に足を運んだ。
驚いたことに梅の木に登ってるオジさんがいる。
梅の実を取っているのだ。
「すンごいのがいるなぁ」と思ってブログのネタに考えた。
しかし、それを写真に撮っているところを当人に見つかったら、どんな話の展開になるか。
怖くて、隠し撮りをしたつもりだったが、写真には映ってなかった。
しばらくして、やっぱり花の写真が気に入らなくて、もう一度撮りに行った。
くだんのオジさんは、先ほどより何本か大木戸門よりの木に取り付いている。
木が大きく揺れてるから遠くからわかる。
多分、見かねた人がどこかに声をかけたのだろう。自転車に乗った御苑の管理の人がやってきた。
「木から落ちて怪我でもされたら困るんですよねぇ」
「柵のところにも中に入らないでくださいって書いてあるじゃないですかぁ」
困り果てたように声をかけるとオジさんはニヤニヤ笑いながら降りてきた。
初老に近い白髪まじりのオジさんで、カンカン帽のようなのをかぶりベージュの上下を着ている。
首にカラフルなスカーフを巻いていたから浮浪者とは思えない。
「元気が良すぎですよぉ・・・」
管理人さんは近くを通る人に同意を求めるように笑った。
オジさんは何か言い訳めいたことを言ってたようだったけど聞き取れなかった。
そんな出来事も忘れて、夜、酒をチビチビやりながらニュースを見ていたら、このオジさんがいきなり画面に現れた。
新橋駅の西口で「街の声」として何かしゃべっているのだ。
突然のことでこのときも話は聞き取れなかった。
「このオジさん、今日の昼間見たよ。木に登って御苑の人に怒られてた」
そう娘たちに話したが、取り合ってもらえない。
「人違いでしょ」
でもだ、あんな帽子をかぶって、ベージュの上下で、カラフルなスカーフを首に巻いてるオジさんを見違うはずがないではないか。
で、この話は、更に続きがある。
今日、このブログのネタにしようと先日の梅の木の写真を撮っていた。
すると、近くにいた2人のオジさんが持っていたカメラをワタシに差し出し「写真を撮ってくれ」という。
東南アジア系の旅行者のようだった。
で、まぁ、撮りましょうとカメラを受け取ると、この2人はいきなり柵の中に入って、今ワタシが撮ったその木を背景にすると仲良さそうに肩を組んで笑顔を作った。
笑ってしまった。
横位置で1枚。縦位置で1枚。シャッターを切った。
久しぶりにフィルムを巻くモーターの音を聞いた。
「この木の名前は何ですか?」
「梅です」
カバンから「お土産」のようなのを取り出して手渡そうとするから、手を振って断った。
キ
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