それは今朝、植木四兄弟に水をやるためにバケツを取りに行ったときのこと。
水を張ったバケツの水面をふと見ると、二つ星てんとうが浮かんでいた。
かわいそうにと思って、助けてやろうと手をのばしかけたところで、実に楽しそうに泳いでいることに気づいた。
水に落ちた虫にお決まりのあせってバケツの壁を目指して泳いでいるという様子はまったくなく、足でスイスイ水をかきながら実に優雅に行ったり来たりしている。
プラバケツの空色をバックにゆっくりと平泳ぎをするその姿はシーズンイン手前で人気の無いリゾートのプールでの水泳を連想させ、リラックスした初夏の休暇を思わせた。
「バタバタと忙しくて」が口癖になりつつある年末だからなのか。
何があっても優雅にスイスイと。
そうありたいものだ。
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