今朝、胃カメラを飲んだ。
定期検診で引っかかったのだ。
「今の胃カメラは痛くないから」と古参の看護婦は慰めるように言った。
しかし、別の席で同年配の連中に探るように聞いてみるとタフなビジネスマンは一度は世話になったことがあるらしい。
「あんねぇ、何かねぇ、絶対身体の中に入って来ちゃいけないモノが入ってくる感じなんだよね」
「昔の一番野蛮な死刑は尻から串を刺すようにして生殺しにしたらしいからね」
友だちはありがたい。
朝イチで行って、さっさと済ませてきた。
胃に異常はなかった。
「食道につながる入口と胃の出口の辺りが少し赤くなっているようだから、少し胃の中の酸が強いのかも知れません」
間違っても忘れぬようにと看護婦が書いてくれた付箋もいらなくなった。
朝イチでそんな大事があり、今日すべきことは大半を終わらせた気でいる。
キ
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