誰にもそんな人が一人ぐらいいるのかも知れぬ。
古い友人のお母さんで、ひょんなきっかけで気に入られ、以来、子どものように可愛がってもらっている。
夏休みを終えて戻ってみると荷物が届いていた。
読みやすい丁寧な字で、送り物の礼と息子の不沙汰の愚痴が書かれている。
最後に「徳島のスダチ9月始めに取るので送りますね。今日は温室のスダチですが食べて下さい。それと、徳島で一番美味しい所のきつねうどんとワカメを送りますので食べて下さいネ」「○さんは私の息子と思っています」と結んである。
封筒の中には、小さな鈴と小判のついたお守りが同封され「四国八十八カ所に行って来ました。おみやげです。お金の出来るお守りだそうです」と追記があった。
とてもありがたくて、カギにつけた。
キ
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