10日ほど前の話である。
朝イチの用事を済ませ、地下鉄で店へ向かった。
「赤坂見附」で乗り換えた丸ノ内線がバカに空いていた。
がらんとした車両に5−6人女性が腰掛けている。
読みかけの本が核心に迫り、ウンウンうなずいているような状態だったから、ワタシはカバンを下ろすのがもどかしくて、ドアの横に立っていた。
「四谷」「四谷三丁目」に続いて「新宿御苑前」だ。
地下鉄がホームに入って速度を落とした時、座っていた女性客のうち4人が立った。
その4人全員が、ワタシよりはるかに背が高く、スラッとキメて地下鉄を降りた。
オジサンは唖然として、読み差しの本に指を挟んだまま、彼女たちの後を改札に向かった。
前を行く健康そうなお尻が「おはよう」と笑ったように思えた。
キ
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