普段生活をしていて、日本語の奇妙な響きにうーむと思うことが時々ある。
つい最近の話をすると、いつものとおり仕事を終えて新宿駅から中央線に乗り込もうとホームに降りると時刻表示がおかしい。
電車が遅れているのだ。
「遅延」までダイヤに組み込まれているんじゃないかというくらいよく遅れる中央線ユーザーとしてはちっとも驚かずに少したって来た電車に乗った。
走り出して少しすると車内アナウンスがはじまった。
「え〜、先ほど新宿駅構内におきましてー"傘はさまり"がおきました関係でー10分ほどの遅れをもちましてー運転をしております」
傘はさまり?
おもろい響きにうーんと思った
最初はおもしろいなー程度で聞いていたが、駅に止まるたびにその説明を車掌が何度もするもんだから、まるで「傘はさまり」という単語が存在するような気にさえなってきた。
降りた駅のアナウンスでも「傘はさまり」は普通に使われ、僕の頭の中を不思議な感触が満たした。
声に出して言ってみてもおもしろい。
傘はさまり
-読み方-
かさはさまり
-意味-
傘が電車のドアにはさまった状態。主に雨天時に発生。
-用法-
傘はさまりで電車が遅れて受験に間に合わなかった。
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